【投資分析】新生・富士通(6702)って世界で戦えるの?「脱・ハード」で超筋肉質になった巨人の勝ち筋をサクッと解説!

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「富士通」と聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?「昔使っていたパソコン」や「ガラケー・スマホ」をイメージする方も多いかもしれません。

でも実は、今の富士通(東証プライム:6702)は当時とは180度違う姿に変貌しています。なんと、利益の出にくかったハードウェア事業をバッサリ手放し、高収益なITサービス企業へと大爆進中なのです。

2026年5月には、10年後を見据えた攻めの新計画「中長期経営ビジョン2035」を発表。「ぶっちゃけ、アクセンチュアやGAFAMみたいな世界の怪物たちと戦っていけるの?」という気になる疑問について、足元のデータからリアルな勝ち筋を分かりやすく紐解いていきましょう!

1. 「売るものはITサービスだけ!」徹底されたスリム化

富士通のここ10年は、まさに「選択と集中」の歴史でした。

携帯電話事業やパソコン事業、半導体事業を次々とグループから切り離し、直近でもエアコン大手の富士通ゼネラルなどの見直しを完了。会社のエネルギーを100%、儲かる「ITサービス・ソフトウェア」だけに集中させる体制を整えました。

この作戦は見事に数字に表れています。

業績データ(売上と利益の推移)

  • 2025年3月期(実績): 売上 3兆5,495億円 / 調整後営業利益 3,073億円
  • 2026年3月期(実績): 売上 3兆5,030億円 / 調整後営業利益 3,906億円
  • 2027年3月期(予想): 売上 3兆5,100億円 / 調整後営業利益 4,250億円(利益率12.1%)

「売上高」自体は事業を手放したことで3.5兆円規模で横ばいですが、本業の儲けを示す「調整後営業利益」は右肩上がりにグングン伸びています。2027年3月期には利益率12.1%という、かつての電機メーカー時代では考えられなかったハイペースな高収益体質になっています。

2. 富士通のここが強い:ゼロから作らない「賢い仕組み」

今の富士通を引っ張っているのが、2021年に生まれた「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」というビジネスブランドです。

これまでのIT企業は、お客さん(銀行や役所など)に「こういうシステム作って」と言われてからゼロからオーダーメイドで作る「受託開発」がメインでした。これだと人手も時間もかかって、なかなか利益が残りません。

そこで富士通は「あらかじめ共通の便利なクラウドやAIの土台を作っておき、それをみんなにカスタマイズして使ってもらう」という仕組みに変えました。 「ゼロから作らないからコストが浮いて利益率がめちゃくちゃ高い」「一度使ってもらえばサブスクのように安定収入になる」という、投資家好みの最高のビジネスモデルにアップデートされたわけです。

さらに国内では、官公庁や大企業のシステムをガッチリ押さえている「絶対王者」。国が進める行政のデジタル化(ガバメントクラウド)の波も、一番いいポジションで捉えています。

3. ぶっちゃけ世界で戦えるの?富士通の「3つの秘密兵器」

「そうは言っても、海外のIT巨人(アクセンチュアやIBMなど)に勝てるの?」と思いますよね。

結論から言うと、正面衝突したらサイズ違いで負けます。でも、「特定の得意分野」なら十分に世界を出し抜ける勝ち筋があります。

富士通が世界に挑むための「3つの秘密兵器」がこちらです。

① 環境ルールに強い「欧州での仕組みづくり」

ヨーロッパは環境規制(二酸化炭素の排出量チェックなど)が世界一厳しい地域です。富士通は、企業同士がデータを安全に共有して環境ルールをクリアできるシステムをUvanceを通じていち早く開発。これが欧州の大手製造業にブスリと刺さり始めています。

② 世界の電力不足を救う?次世代チップ「MONAKA」

今、世界中でAIが使われすぎて、データセンターの電気代が爆発しているのが大問題になっています。そこで富士通は、スーパーコンピュータ「富岳」の省エネ技術を活かしたデータセンター向け次世代CPU「MONAKA」を開発中。 2026年度中の国内製造開始を目指しており、「NVIDIAより圧倒的に省エネで、安くAIを動かせるチップ環境」として、世界のインフラをひっくり返す可能性を秘めています。

③ GoogleやIBMとも渡り合う「量子コンピュータ」

未来の超高速計算機「量子コンピュータ」の分野でも、富士通は理化学研究所とタッグを組んで世界トップクラス。新薬の開発や、金融の複雑なシミュレーションをクラウドで世界に届ける準備を着々と進めています。

4. 2035年の野心的なゴールと、投資家としての目線

富士通が掲げた2035年の目標は、営業利益率25%〜30%。これはグローバルな超一流IT企業と肩を並べる数字です。

自社の世界12万人の社員全員でAIを使い倒し、「自分たちで試して最高だったAIノウハウ」をお客さんに売るという徹底ぶりです。

まとめ:投資対象としてどう見る?

  • 「第二のGAFAM」として爆発的な規模を期待するなら:ちょっと違うかも 時価総額や全体の知名度では、やっぱり欧米の巨人が有利です。
  • 「絶対に揺るがない国内王者 × 海外の一発逆転カード持ち」として見るなら:大アリ! 国内のDX需要で手堅く稼ぎつつ、海外の不採算事業をキレイに掃除して「Uvance」へ移行。さらに「MONAKA」や「量子」という、世界をアッと言わせる隠し玉を持っています。

「売上の大きさ」ではなく「利益率の高さと効率の良さ」にフルコミットし始めた今の富士通。中長期で化けるかもしれない、非常にワクワクする投資候補と言えそうです!

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